勝っている人は読まなくていい!●はじめに

 現行CR機における大当たり抽選は、メイン基板によって行われ、それまでの抽選結果の影響を受けない一発抽選、完全確率方式で行われている。大当たり抽選は、係数を用いた係数方式、乱数を2回使用する乱数方式、両方式を組み合わせた複合抽選の3種類がある。
 パチンコに勝つためには、換金率のいいホールを選んで、クギ調整を確認して、よく回る台に座り、資金の続く限りぶん回す。その上で、さらに引きが強くなければならない、という。
 それじゃあ、パチンコは、遊戯ではなく競技なのではないだろうか。パチンコは、本来、職業や社会的な地位に関係なく、楽しめて、運がよければ勝つ、というものではなかったのか。
 パチンコホールは、私有地に建物を建てるか、不動産賃貸契約を結んで、ホールという箱物を建て、メーカーから台を購入し、台が稼働しているしていないに関わらず、1日中電気を使用し、雇っている従業員に給料を払って、なおかつ、利益が出ているのだから、圧倒的に負ける人がいなければ、成り立たない商売である。負けてばかりの人、勝っているつもりでも実は負けている人。そういう人々に支えられて、パチンコホールは営業しているのである。
 時に大きく勝つことがあっても、1ヵ月、1年という期間で見て、収支をならしていけば、多くの人が負けていることになる。ある試算によれば、年間を通して見ると、パチンコで勝っている人は、全体の約2割で、8割の人は負けているのだという。
 パチンコは、趣味でやっているから、少しくらい負けてもいい。そんな人がいるかと思えば、消費者金融のキャッシングを利用し、借金をしてまで、パチンコにのめり込んでいる人もいる。一方で、2割の勝ち組が存在しているのである。
 パチンコは、打ち手と台との一対一の対決とばかりに、精根資金尽き果てるまで打ち続ける人、ホール(コンピューター)との戦いと考えて、台をあっちこっち移動しながら打つ人など、いろんな人がいるが、パチンコに勝つには、全体の2割とされている勝ち組に、仲間入りできればいいのである。
 2割の勝ち組に入る方法は、いくつかあるが、誰にでもできる方法は、いくつかホールを回って、ホールの営業スタイルを研究すること。次に、少ない資金で初当たりを呼び込むためにどう立ち回るのか、そのスタイルを決めること。大当たりを引き当てたら、それを継続させるようにできることをする、そして、ヤメ時の条件をあらかじめ設定し、せっかく積んだドル箱を大きく崩したり、資金が尽きてキャッシングに走ったりしないこと。
 これができれば、自ずと勝ち組2割の扉は開かれることになる。勝ち組に仲間入りすることができても、パチンコで生計を立てるパチプロになるためには、さらに一段、二段上のステージに上がるための研究と努力が必要となる。
 本書は、本を売らんがために、「月30万円は、パチンコでラクラク稼げる」などと無責任なことをいうつもりはない。「負けるけど、楽しいパチンコ」を、「負けないから、とっても楽しいパチンコ」にすることが、最大の目的である。
 具体的には、初当たりまでの投資額を抑えられる、1回当たりの負ける額が小さくなる、せっかく出した出玉を飲まれることがなくなる、この3つを徹底することによって、みなさんを2割の勝ち組がいる部屋の扉までお連れすることをお約束しよう。

「回る台は当たる」は幻想である

 スタートチャッカーに入賞する度に、抽選が行われ、大当たりかハズレかが決まる一発抽選の現行機では、よく回る台に座って、とことん回して、1回でも多く抽選の機会を追求するのが、勝敗の鍵を握ることになる。
 大当たり確率が310分の1だとしても、310回転すれば1度は大当たりするのではなく、1回転目から310回転目まで、1回ごとに均等に310分の1の確率の抽選が310回行われているだけの話である。
 1回転目で大当たりすることもあれば、310回転はおろか、620回転、930回転……、3100回転目でも大当たりを引けない台もある。
 どうして大当たりしないのか? スタートチャッカーに玉が入賞する際、大当たり信号のタイミングを外しているからにほかならない。
 1000円あたり20回転するとして、5000円で100回転、1万円で200回転……、15万円で3000回転となる。
 大当たり確率310分の1の10倍となる3100回転しても、大当たりを引けない台は、引けないのである。よく回る台に座って、ぶんぶん回すことは、勝つための第一歩には違いないが、大当たり確率分母の3倍を超えてくると、たとえ大当たりを引いて、連チャンしたとしても、投じた資金をとり戻すのは、容易なことではない。
 1個4円の貸し玉の換金率が3円、1回の大当たりで1667発の出玉があるとして、1000回転ドンピシャで大当たりを引いて、連チャンした場合、収支均衡ラインまでとり返すためには、10連チャンする必要がある。
 長い間、パチンコをしていれば、大負けを一気にとり返したことは、何度か経験しているであろうが、その経験は、2回に1回や3回に1回という頻度ではないはずである。初当たりを引くまでに、3万円以上の資金を投じていたのでは、その日の勝ち負けの大勢は、ほぼ決まってしまうことになる。
 そもそも、パチンコを1回楽しむのに、3万円という金額は、はたして妥当な金額なのであろうか? できることなら、大当たり確率分母の310回転までに、初当たりを引きたいものである。
 初当たりまでの資金が少なければ少ないほど、その後の立ち回りは楽になるが、現行のCR機では、この初当たりをどうやって、早い段階で引き当てるかが、究極のテーマといっても過言ではない。

それでもオカルトは存在する

 いまのパチンコファンを打つスタイルによって区分すると、クギ調整を確認して、よく回りそうな台をとことん回して、抽選確率の回数を追求する「ボーダー理論派」、シマ全体の状況を見ながら、個別の台の回転数や大当たり回数を時系列で確認して、出そうな台を見極める「データ理論派(波理論派含む)」、特定の回転数ゾーンに大当たりを追求する「オカルト理論派」の三派に区分することができる。
 現行CR機の大当たり抽選は、それまでの抽選結果による影響を受けない一発抽選、完全確率方式で行われているため、前々日、前日の総回転数や大当たり回数などのデータや大当たり確率がアップする回転ゾーンなどが存在する余地は、本来、どこにもないはずである。
 しかし、前々日に総回転数2500回転、大当たり回数18回、前日に総回転数2800回転、大当たり回数22回というデータを見て、「今日はこの台は、出そうもない」と見る人はいないだろう。さらにいえば、前々日に総回転数2500回転、大当たり回数5回、前日に総回転数2800回転、大当たり回数4回というデータを見て、「今日はこの台は、爆裂連チャン間違いなし」と見る人もいないはずである。
 それまでの抽選結果による影響を受けない一発抽選、完全確率方式といっても、総回転数に応じて大当たりしないのは、クギ調整、打ち方による影響のあるなしに関わらず、スタートチャッカーに入賞するタイミングが、大当たり信号と微妙にずれているためである。
 とことんぶん回して、一発抽選の回数を追求しても、スタートチャッカーに入賞するタイミングが、大当たり信号とずれてしまう台では、思うように大当たりを引くことはできないだろう。
 ボーダー理論派の中には、「過去のデータなど何の意味ももたない」という人もいる、が台の総回転数と大当たり回数の履歴は、一発抽選の回数を追求してしかるべき台か否かを判断するひとつの目安になる、と私は考えている。
 データ理論派は、過去の総回転数や大当たり回数を攻略の手掛かりとするが、過去の経験則をベースにして、立ち回るのがオカルト理論派である。
 オカルトとは、「神秘的なこと、超自然的なさま」という意味の言葉であるが、パチンコでいうところのオカルト理論とは、自身が経験した神秘的な大当たりのパターンや超自然的な連チャンをベースにして、状況ごとに結果を帰結して立ち回ることと定義している。
 一般的なオカルト理論は、自身が経験したしないに関わらず、パチンコ漫画や雑誌などに掲載されているスーパーリーチに発展したら、「台を叩けば当たる」「チャンスボタンを乱打すれば当たる」という奇妙にして、まったく迷惑な行為がオカルトと呼ばれているが、私が提唱するオカルトは、まったく違うものである。
 私がいうところのオカルト理論とは、理論的に証明することはできないものの、自身の経験をベースに信じて打つことである。クギ調整を読んで、台の傾斜を見れるようでないと務まらないというが、見た目で明らかにこのクギ調整は甘いとか、渋いと簡単に判断されるようでは、そもそもプロのクギ師とはいえないだろう。誰が打っても、そこそこ回るクギ調整となっていて、3円換金をベースにすると、1000円あたり20回転くらいの調整となっている。
 1000円あたり20回と18回、20回と22回。どちらも2回しか違いがないが、この2回が1万円になると20回、3万円になると60回の違いとなる。一発抽選という現行の台では、できるだけ回すのがセオリーとされている。
 それを否定するつもりはないが、限られた時間、限られた資金で、打つ場合には、回転数や大当たり回数、シマごとの出玉状況などを手掛かりに、まずは傾向と対策を考えたい。その上で、できるだけ少ない資金で、初当たりをゲットして、できることなら連チャンを継続させて、連チャン終了後には、次の大当たりを早く引けるか否かを判断する目安があれば、それにこしたことはない。
 オカルト理論など、存在する余地はどこにもない。そんなことは百も承知で、オカルト理論をベースとするパチンコ必勝法を世に送り出すというのだから、私はただのアホかもしれない。最近のパチンコファンの間では、オカルト完全排除は、賊軍を追討する官軍の美旗の印となっているかのようである。
 オカルト落人狩りといっても過言ではないくらいのバッシングの嵐が吹き荒れている中で、パチンコ・オカルト必勝本を出版したら、どこから矢が飛んでくるかわからないし、インターネット上のオカルト完全排除のパチンコ掲示板で、つるし上げを喰らうかもしれない。
 ただ、ひとつだけいっておきたいことは、オカルト理論を否定するのは構わないが、そもそもオカルトとは、「神秘的なこと、超自然なさま」という意味である。神秘的な打法・立ち回りで大当たりを引き当て、本人が満足しているという意味では、本来、オカルト理論は人畜無害な存在であり、人からとやかくいわれるものではないはずである。
 一発抽選の現行機では、リーチ目など存在しないと考えるが、スタートチャッカーの入り方によって、1000円あたり20回も回らない台でも、スペックの大当たり確率の3分の1程度の確率で、大当たりを引きまくることもあれば、1000円あたり23回以上回る台でも、大当たり確率の2倍、3倍まで回しても、大当たりを引けないこともある。
 ただ単に引きが強かった。ただ単に引きが弱かった。そういう解釈になるのかもしれないが、本書では、引きが強かった理由、引きが弱かった理由を激アツリーチや演出の内容、回数に求めるというオカルト的な発想をベースにしている。

一撃必殺で当たりを引けるんだから、オカルト打法を無視してはいけない
 
 オカルト理論のメリットは、ボーダー理論派の多くの人が実践しているように、朝一番から並んで、クギを読んで、よく回る台を見つけて、終日打ち続けなくてもいいことにある。オカルト打法を駆使すれば、一撃必殺で当たりを引けると信じて、少ない軍資金で、パチンコを楽しめるのだ。
 ここで明確にしておきたいたのは、世間一般でいう旧来のオカルト打法と、私が提唱するオカルト立ち回りとでは、オカルトつながりはあるものの、一線を画すものであるということである。それともうひとつ、私のオカルト理論のベースは、経験則である。自身の経験則とパチンコ仲間の経験則を突き合わせて、爆裂連チャンや大ハマリのきっかけになった現象をひとつひとつ検証。合理的に説明することはできないが、共通する経験則をベースに立ち回ることで、出玉3万発以上の大勝利を追求し、大当たり確率分母の2倍を超える大ハマリを回避して、1回の負けを小さくすることができる、というのが、私のオカルト立ち回り法である。
 台ごとにスペック(台の構造や性能を表示した仕様書)を確認して、実際に打ってみると、回転数と大当たり回数を伸して、大当たり確率の方向に収束するまでに、さまざまな「ありえない経験」をする。たとえば、シンプルなリーチアクションがファンを引きつけ、パチンコホールの稼ぎ頭となっているSANYOの『海物語』シリーズの場合、「プレミア演出のサムで大当たりを引きワンセットで終わると、その後、ハマリモードになる」というオカルトがある。実際、私自身の経験で3度、隣りに座って見ていた経験で10度以上、パチンコ仲間から聞いた話では、数え切れないくらいの該当ハマリ事例がある。
 プレミア演出のサムで大当たりを引いたからといって、一発抽選である以上、ワンセットで終わることもあれば、爆裂連チャンすることもある。ワンセットで終わったとしても、時短中や時短終了後の早い段階で、大当たりを引き戻す確率は、スペック通りの確率であるはずである。
 しかし、私自身が経験した3回の「プレミアサム演出→大当たりワンセット」後は、スーパーリーチも掛からない死海のようだった。出玉はすべて飲まれ、追加投資しても、死海状態は変わらなかった。「サムのワンセットはハマる」というオカルトの存在は、話では聞いていたが、自分自身で3度経験したことで、「サムのワンセット」に遭遇したその後2回は、時短終了直後に出玉を流している。
 続けて打っていれば、4度、5度とハマったかもしれないし、逆に、爆裂連チャンしていたかもしれない。「サムのワンセット」という話題になると、ボーダー理論派の多くは、「プレミアサム演出の大当たりも、泡リーチの大当たりも、大当たりは大当たり。その後の大当たり抽選には影響なし」と眉をひそめていう。
 そんなことは百も承知である。その後の大当たり抽選には、何の影響もないはずのサム演出のワンセット後に、爆裂連チャンした経験が何度もあるのか。それとも、出玉は全部飲まれ、追加投資しても、大当たりを引けずにハマッたのか?
 サム演出のワンセット後の事例を検証して、理論的に説明できなくても、大ハマリすることが多ければ、サム演出のワンセット後は即時撤収、というように立ち回りに活かしていくことが本書の目的である。


目 次


勝っている人は読まなくていい!●はじめに

プロローグ パチンコQ&A 50問50答
  本書をよりスムーズに読んでもらうために
  パチンコQ&A 50問50答

MISSION1 オカルト回転ゾーン
  勝つということは、こういうことだ!
  回転数よりも大当たりを引けるかどうかが大事
 回転ゾーン攻略 『スーパー海物語』編
  60の倍数の回転数に着目する
  60の公約数15を目安とする回転ゾーン打法
 回転ゾーン攻略 『新世紀エヴァンゲリオン〜奇跡の価値は〜』編
  エヴァオタを虜にした豊富なプレミア演出
  確率の割に初当たりが早い!?
  朝夕、出撃時間別オススメ回転ゾーン
 回転ゾーン攻略 『ぱちんこ必殺仕事人III』編
  前々日、前日の回転数を確認する

MISSION2 オカルト演出
  タイアップ機種の功罪
  一連の演出はすべてオカルトにつながっている!
  プレミア演出による大当たりはその後の一発抽選に影響する
 演出攻略 『スーパー海物語』編
  赤い魚群のワンセットは速やかに台移動すべし
  朝イチ500回転以内で出現した赤い魚群予告は大連チャンに!
 演出攻略 『新世紀エヴァンゲリオン〜奇跡の価値は〜』編
  初当たりのプレミア演出が確変か、単発かで、その後の立ち回りを変える
 演出攻略 『ぱちんこ必殺仕事人III』編 
  第2、第3の大当たりを早く引けるかどうかが鍵を握る

MISSION3 オカルト台判定法
 優秀台と回収台の割合は勝ち組と負け組の割合と同じである
 客層や客つき、立地、営業姿勢でホールを選ぶ
 迷惑人の悪質行為を立ち回りの武器に変える
 大ハマリ台は打ち手の数で判断する
 夕方以降に狙うべき台は3タイプに分けられる
 朝イチから誰も打っていない台=0回転台を探せ!
 優秀台、遊び台、回収台の見分け方
 人気3機種別、クギ調整の読み方

MISSION4 オカルト立ち回り必勝法
  こうすれば勝ち組になれる!
 立ち回り必勝法 『海物語』シリーズ編
  密かに存在する? ハマリのジンクス
  ハマリ回転ゾーン突入のきっかけとは?
  爆裂モードでの展開にはいくつかの共通点がある
  時間帯別、Myオカルト紹介
 立ち回り必勝法 『新世紀エヴァンゲリオン〜奇跡の価値は〜』編
  エヴァの打ち手は3タイプに分けられる
  避けるべき台は回転数と大当たり回数で判別する
  狙い目の台は2タイプ
  回転ゾーン別大当たり回数
  打つべき台で打ち、引くべき時に引く
  連チャン継続オカルト打法
 立ち回り必勝法『ぱちんこ必殺仕事人III』編
  回りムラがあるため、限定50回転で勝負する
  真剣フラッシュのよく出る台を狙え!

2割の勝ち組に仲間入りするために●あとがき

 









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