指数通りに決着するから支持された!●まえがき

 1着馬、2着馬、3着馬をズバリ当てる。
 人気のあるなしにかかわらず、この3頭の馬券である3連単を当て続けることができれば競馬で蔵が建つだろう。
 だが現実はそうはいかない。
 あれこれと競馬で頭を悩ますのも精神衛生上よくはない。悩み続け、迷い続けて競馬で勝てればいいのだが。
 競馬には何が起こるかわからないドラマが常に潜んでいる。ギャンブルのなかに潜んでいる悪魔。これに祟られると、甚だ始末が悪い。
 競馬の新理論『馬力指数』を世に発表してから、はや5年以上が経過しようとしている。
 この理論はそれなりに読者諸兄からの納得が得られ、また実践においても成果が得られた。それは、数多くの読者の方々からの反響の大きさからも、ひしひしと感じられた。いろいろな質問、計算の誤りの指摘、成果の報告など多様にわたっていたが、ほとんどは好意的なものばかりだった。ありがたいことである。
 常々、本のなかでも繰り返して申し上げてきたことは、この理論は基本は不変ながら、日々進化し続ける理論だということであった。理論が実践で役立たずではまったく無意味だ。理論の検証が実践であり、実践した結果とのズレをいかに修正し、また理論と結果との隙間を埋めていくか。
 そんななかで、いくつか「なるほど」という読者からの貴重な指摘を受けた。
「もう少し計算が楽にならないでしょうか?」
「逃げ・先行か差し・追い込みの判断がつきにくいのですが……」
「距離は考慮に入れたほうがいいのでは?」
「重・不良馬場では指数通りに決着しにくいのでは?」
 たしかにそういわれれば実践で思い当たる節があった。というか、こうした疑問をどう克服していくかが『馬力指数』の課題でもあった。
 あれこれと考えてみたのだが、結論は「原点に帰る」ということである。
 というのは、馬の能力は「馬力指数」で、ほぼ正確に弾き出すことができるのだが、今走るレースでその能力を存分に発揮できるかどうかということだ。こればかりは走ってみないとわからない。厩舎関係者ならともなく、新聞のコメントだけが頼りの一般の競馬ファンには本当のところは明かしてはくれないだろう。
 馬の能力と調子、そしてレースの展開のアヤ。もちろん騎手の技量もある。
 しかし、次々と複雑なデータを加味してみたところで、それほど予想精度が上がらないことがようやくわかってきた。
 ならば、「馬力指数」の原点に帰って、もっと計算も単純にしてみてはどうか。
 ところで今年(2009年)の夏競馬は、日刊スポーツなど一般スポーツ新聞から数字を拾って「馬力指数」を出して馬券を買ってみた。それがけっこう当たるのだ。
 つまり、「馬力指数」の算出の基本に立ち返って、算出した指数上位の5〜6頭で決着するレースが多いことに気づいた。それも、前走、2走前の成績、場合によっては3走前まで溯れば十分なのである。調子が上がっているかそうでないかも、近走の成績である程度は把握できる。
 本書はまぎれもなく筆者が実際に買ったレースの実戦編とでも呼ぶべきものである。馬券で勝ち続けるヒントをぜひともつかんでいただければ幸せである。


目 次

指数通りに決着するから支持された!●まえがき

Lesson1 馬力の基本
 馬力指数とは?
 競馬新聞があればカンタンに馬力は出せる
 タイム・着順・オッズを無視する
 勝ち負けより重視するもの
 ペース修正

Lesson2 馬力の算出法
 「馬力指数」の計算
 指数の優先順位
 まとめ

Lesson3 馬力の実践
 基本シートの作成
 馬力上位でスンナリ3連単的中
 馬力が抜けているのに人気薄は狙いどき
 10番人気が指数1位。結果は……
 馬力が大穴馬をあぶりだす
 1番人気も指数が低ければ切れ!
 負担重量を重視
 取れる馬券は確実に取る

Lesson5 馬力で馬券を当てる
 数値が出るから比較はカンタン
 「前走見所あり」のウソ
 スッキリしたレースをスッキリ取る
 3連単を狙えるレースと狙えないレース
 馬連か馬単かの判断
 指数が拮抗している場合
 2走前より前走のレースを重視
 前走好走でも馬力を算出すれば必要なし
 低配当でも勝負レース
 本命党でも穴党でもなく的中党
 これが競馬の本質だ









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