インフォメーション・ウォー。
 横文字で表しますと、Information war すなわち、情報戦争のことです。最近読んだ小説の一説に記してあった言葉ですが、近代兵器で武装した軍隊同士が戦うためには、情報に基づいて立案された作戦を、速やかに部隊に伝達し、作戦を遂行する必要があり、指揮・統制・通信・情報が戦闘の中核とされている、そのような解説がありました。
 小説の内容はさておき、情報戦争という言葉が私は非常に気になりました。戦争は、武力だけではなく、情報を制したものが勝利する、それが、非常に競馬に似ているなと感じたのです。
 話が唐突すぎるかもしれませんが、情報を多く入手したものが、勝利を得る確率が高くなるのは、競馬も同じだと思っています。
 これは、情報を多く入手した者が、有利に予想をすることができ、勝ち馬を見出すことが容易になる。結果として、的中馬券を手にすることが多くなり、勝ち組みになることができる。私は、そう考えています。
 少ない情報に振り回されるよりは、多くの情報から、使えるものを厳選する方が良いと思っているからです。
 情報分析の観点からいえば、オッズ分析は、競馬情報戦争に勝つためには必須の項目です。馬券は、様々な情報を元にして買われています。
 馬券の売上は、投票数と名を変え、そこから控除金を除いた金額から配当を算出し、オッズとして多くの人の目にさらされることになります。
 いいかえれば、様々な人が購入した馬券は、オッズに姿を変えて公の場に現れているのです。
 オッズをただ単なる配当として眺めている人と、分析して有力情報として加味する人とでは、後者の方が競馬を勝つことが容易になるのです。
 私は、オッズこそが競馬情報の集大成であると考えています。様々な思惑は、馬券購入という形になり、オッズに反映されるのです。それを分析すれば、競馬情報戦争に必ず勝つことができると信じています。
『スポニチで面白いほど当たるオッズ新理論』(小社刊)は、基準となるオッズ(単オッズ)と実際のオッズとを比較して、有力馬をあぶり出す方法論を記させていただきました。
 多くの方にお読みいただけたことを非常に嬉しく思い、この場を借りてお礼申し上げます。また、従来のオッズ分析とは、少々考え方が違ったものなので、多くの方からご意見をいただきました。
 その中で、多かったものが、「午前中のオッズを取得するのが面倒だ」という意見でした。私のように、ヘビーな競馬ファンなら、毎週土日、午前9時からPATとパソコンを操作して情報分析するのも苦とならないでしょうが、多くの方は午後から、もっと限定すれば、特別レースや重賞競争を中心に競馬を楽しまれているのでしょう。午後から楽しむ競馬を、より手軽に楽しめる方法はないだろうか? そう思って、本書を手に取られた方は、非常に幸運だと思ってください。
 オッズ分析って何なんだよ?
 本当に役に立つのか?
 前著をお読みいただいた方も、本書が初めての方も、納得いただけるものをお届けしたいと思い、より分かりやくノウハウを記させていただきました。
 私なりの、オッズ論がこの一冊には詰まっています。前著では書ききれなかったこと、出版してから思いついたこと、完全ではないかもしれませんが、あなたの知らない競馬がここには詰まっているかもしれません。
 書店で手に取られた方は、ジックリと本書を読み、私と一緒にオッズを、壮大なる情報の集大成を研究し、『競馬情報戦争』に勝ち抜こうではありませんか。