まず、最初にお断りしておきます。
 本書は、目がくらむような高配当を獲る為の指南書ではありません。安定して3連単を当てるためのノウハウ書だと思ってください。
 3連単がスタートし、地方競馬では1000万円を超える配当も飛び出しています。中央開催でも10万円馬券は当たり前、100万円超えて歓声が沸く、そんな状態になってきました。
 100円が100万円に。
 実に夢のある響きです。
 しかし、出現率が低い高配当を狙い続けていては、的中するまでに、タネ銭が尽きてしまうのが目に見えていること。ならば、割り切って、当てやすい3連単馬券をコンスタントに仕留めることがいちばん良いのではないかと、私は思っています。
「人気の馬券ばかり買っていてももうからねぇよ」
 確かに、人気の低配当ばかりを買っていて、的中率が悪ければ、必然的に負けはかさむもの。枠連や馬連の時代はそうでした。
 しかし、時代は3連単・3連複というローリスクハイリターンな馬券を生み出してくれました。そして、人気馬を買っても、高配当を仕留めることができる馬券でもあるのです。
 2005年の春G1戦線は、ダービーまででも1番人気が8戦中5勝を納めています。その中で1番人気が3着以内、3連単圏内に入ったレースの3連単配当を見ると、
・フェブラリーS 12200円
・高松宮記念 47120円
・桜花賞 36790円
・皐月賞 70780円
・オークス 3330円
・ダービー 4250円
 となっています。
 もし、あなたが、人気を買っていたら儲からないと、すべてのG1で1番人気を切り捨てていたら、無条件で春のG1は6戦を取りこぼしているでしょう。高松宮記念は1番人気プレシャスカフェが3着に敗れたので、馬連で美味しい思いをした方もおられるかもしれません。しかし、3連単や3連複はすべてとりこぼしているはずです。
 ここで、発想を切り替えてください。
 枠連・馬連時代のように、人気馬をむげに嫌って高配当を狙う時代は終わったのです。過去統計の結果からも、連帯率・複勝率が高い1番人気を嫌わずとも、「万馬券」が取れる時代がやってきているのです。
 本書で目指すものは、100万・200万の大万馬券ではありません。そのような高配当を仕留めたい方は、ロトやナンバーズを毎日買うほうが効率が良いでしょう。
 人気馬から馬券を買い、安定して馬券を仕留める。
 人気馬を嫌いすぎると馬券は当たりません。なぜなら1番人気の複勝率は60%を超えるから。2番人気で50%強となっています。高確率で3着までに飛び込んでくる上位人気を嫌っていては、ハズレ馬券の山を築き上げるだけ。
 なら、逆に人気馬を好きになり、当たる馬券を安定して「当てる」ことを心がけるようにすれば良いのです。本書は、そんなセオリーを1冊の本にまとめることに尽力しました。
 あなたの競馬に対する価値観に、本書の内容が反映されれば筆者としてこの上なく光栄に思います。