現在、宝くじの最高当選金は1等前後賞を合わせて3億円。ロト6ではキャリーオーバーがあれば4億円のチャンス。サッカーくじ、いわゆるトトの場合はこちらもキャリーオーバーがあれば最大6億円のチャンス。これらの特徴は“数字当て”であり偶然によるところが大きい。

 この“数字当て”の流れは公営競技にまで及んできている。現在(2008年5月末)、平塚競輪限定で行われているチャリロトがそれだ。こちらは一口300円でキャリーオーバー発生時には最大12億円の当選金となっている。後半7レースの1着を当てるという重勝の賭式だが、コンピュータ任せのため7回終了時点で当選は出ていない。同じチャリロトでも購入者が自ら番号(選手)を選べるチャリロトセレクトもあり、こちらは7回のうち2回に当選者が現れている。

 JRAの現在の最高配当は、2005年の10月に記録した1846万9120円。ロトやトトの6億円から考えると地味な金額といえなくもない。
 この差はやはり、コンピュータによるランダムの予想と、人為的な考えが反映された予想の違いだろう。
 さきのチャリロトをみても、コンピュータによるチャリロトでは当選者が出ていないが、人の予想によるチャリロトセレクトでは当選者が出ていることがそれを裏付けているといえる。
 ロトやトトはあくまで“くじ”であり、馬券は勝馬投票券の名称とおり、自らの意志で決定した買い目に“投票”するのである。

 その意思決定の際に必要とされるデータは競馬には十分すぎるほど用意されている。騎手・血統・調教師……。
 本書ではそのなかから人気を取り上げる。
 人気はすべてのレースで発生するデータであり、騎手や調教師などに比べて比較にならないほどデータの積み上げが多い。それに加えて騎手・調教師は、騎乗馬や管理馬の質によって傾向に変化が生じるが、その点、人気はある一定の期間をもって集計すれば、ほぼ一定の数字に収束する。

 データをうまく活用して一定の法則さえ掴めば3連単をコンスタントに的中することは可能だ。