諸葛孔明という名をご存じだろう。
 かの中国至宝の歴史書『三国志』に登場する名参謀である。
 ここで『三国志』について解説するつもりはない。
 ところで孔明は、つねに敵との戦いに勝つために「破軍星」という占いの秘宝を編み出し実践してきたという説がある。
 戦いに勝つためには、人の利、地の利、そして天の利がある。勝つも負けるも時の運といわれるが、その時の運とはすなわち「天が味方する」ことに尽きる。
 では、天を味方にするにはどうすればいいか。
 天を味方につける、その秘宝の占いこそが孔明の用いた「破軍星」である。いや、占いというよりは戦いにつねに勝つためのきわめて合理的な方位学理論というべきか。
 方位とは、いわば「気」の流れである。「気」とは自然循環のエネルギーであり、そのエネルギーを得るためには「気」の流れに逆らってはいけない。「気」の流れに逆らえば、結果は必ず凶と出る。素直に「気」の流れに乗れば結果は吉と出る。
 このことは、競馬(馬券)という勝負事にのめり込んだ人間ならば、誰しも体感しているにちがいない。言葉を替えれば「ツキ」がある、「ツキ」がないという勝負の分かれ目だ。ツイているときには自分の勘を信じて買った馬券が当たり続けるものだ。逆にツキに見放されているときには、勝負がことごとく裏目に出る。馬単を買えば、1着、2着が逆に来てハズレ。3連単の大穴馬券を狙えば1着、2着、ハナ差の4着……といった具合だ。
「惜しい!」と歯軋りして悔しがってみたところでハズレはハズレである。つまり、その時点でツキに見放されてしまっているのだ。勝負の流れに逆らえば結果は無残なものである。
 天の利をわがものとせよ!
 本書はその方法を諸葛孔明が編み出した(と言われている)「破軍星」に求めた。

  「破軍星」の方向に向かって戦いを挑めば必ず負け、
  「破軍星」を背にして戦えば必ず勝つ。
 
 この絶対勝利の法則を競馬という数理に応用した。
 そして、「破軍星」を背にして戦えば、必ず勝利をもたらす無敵の数字をつきとめたのである。これを「破軍数」と呼ぶことにした。
 この法則は、根拠のない出目ではない。語呂合わせ、つじつま合わせのたぐいでもない。 要は、つねに勝ち続ける「数字」が存在するという事実である。その数字に乗っている馬(馬券)を買い続けることだ。天の利、気のエネルギー、ツキを呼び込む数字を知れば、まさに鬼に金棒。
 しかし、「破軍数」=勝ち続ける「数字」はいつも同じではない。勝負する月、日、時間によって刻々と変化していく。その変化は巻末の日々の「孔明コード」を見れば一目瞭然、「破軍数」=勝ち続ける数字(馬番)をたちどころに知ることができる。
 筆者は、この「勝ち続ける数字」(破軍数)を見つけ出し、その数字と日刊スポーツの「コンピ指数」を併用して馬券を買っている。単勝オッズでも人気指数でもそんなに差はないが、手元で簡単に入手しやすい「コンピ指数」を重宝している。
 詳しい理論は省略して、読者の方々には実践に必要なアイテムのみを提供することにした。馬券という勝負に勝ち続けるための貴重なアイテムとしてご利用いただきたい。