本書は九星と出目との関係をぎりぎりの限界まで追い求めた、いわば究極の九星出目馬券理論である。
 一白の日には1・4・7の目が強いとか、二黒の日には2・5・8の目が強いといった単純なものではない。
 これまでにも九星を用いたさまざまな出目理論が世に出ている。それをデタラメなどと否定するものではない。それぞれの研究成果は日々の努力のたまものである。みんな、懸命に悪戦苦闘しながら九星と出目との関係を説き明かそうとしてきたのである。そのことは、長年九星を研究してきた筆者とて同様である。
 本来、九星とは、中国4000年の歴史のなかで培ってきた方位学である。その年、月、日の方位の吉凶を示したものである。それが進化して、社会の事象や人間の運命などを占うまでに広がってきた。鬼門、暗剣殺(裏鬼門)などという言葉も、いつしか私たちの日常生活のなかにまで浸透してきた。
 ところで、はたして九星と競馬の出目とは関連性があるのだろうか?
 そのことを明快に証明してくれた理論に筆者は残念ながら出会ったことはない。インチキっぽい後づけ理論はいくらでも巷に横行してはいるが、どれもこれもあいまいなものであり、過去にはたしかに当たってはいても、それが明日のレースからもピタリとハマることはまずない。
つまり、根拠が希薄なのだ。
 九星は九星学という立派な占術の学問である。過去の事象を長年にわたって分析してきた統計学の一種でもある。
 もっといえば、万物自然の気の流れをつかみとろうとする占術のもっとも典型的な循環理論である。
 気の流れ。それは何となくだがこの世に存在し、この世のあらゆる事象に強い影響を及ぼしているように思われる。
 そして時には、かの中国最高峰の歴史書である『三国志』の名参謀であった諸葛孔明が、戦いに臨んで、つねに九星学を駆使し、必ず敵に勝つとされる破軍星の方位を重用したという裏付けも伝えられている。
 とはいえ、九星とは、はなはだやっかいな代物にちがいない。これをどのような切り口から、どのように料理すればいいものか。
 試行錯誤のすえに、筆者は九星と破軍星とから、その年、その月、その日、その時間帯の気の流れによって「勝つ数字」が必ず存在するという結論に至った。これを「勝運数」と名付けておこう。
 競馬で勝ち続けるための秘訣は穴を取ることである。それも運気の後押しを受けている数字を、である。
 本書は、独自に編み出した「勝運暦」と「勝運数表」とを見るだけで、そのレースに勝つ、あるいは1着から3着に絡んでくる馬番がたちどころにわかる。人気がどうであろうとも、過去の実績がどうだろうともそんなことには目もくれず、ひたすら数字のみを追いかけていく。
その先にはきっと栄光のゴールが見えてくるはずである。黄金郷という名のゴールだ。