4月24日からJRAで導入された5重勝単勝式馬券(通称「WIN5=ウインファイブ」)。連続する5レースの勝ち馬を予想するこの馬券は、100円で最高払戻金2億円とあって、スタート時から競馬ファンのみならず多くの人の注目を集めている。
 「2億円当たるチャンスがあるなら購入したい」。競馬ファンの多くはそう思っているはずだが、その一方で、「実際のところ、どういう買い方をすれば的中するのか分からない」という声も聞こえてくる。
 連続する5レースの勝ち馬をすべて的中させる。単勝馬券の“コロガシ勝負”をした方なら分かると思うが、“単勝1点買い”だけで5レース全部的中するのは、かなり至難の業。
 では逆に手広く買えばいいかというと、これがそうもいかない。後ほど本編でも触れるが、5レースそれぞれで数頭ずつ選んで購入する場合、2頭ずつなら32通り(100円のBOX買いで3200円)、3頭ずつでは243通り(100円のBOX買いで24,300円)、4頭ずつでは1024通り(100円のBOX買いで102,400円)、5頭ずつでは3125通り(100円のBOX買いで312,500円)、6頭ずつならなんと7776通り(100円のBOX買いで777,600円)となってしまう。
 1レースだけの勝負ならまだしも、毎週のことなのに、はたしてこんな金額を賭け続けることは可能だろうか? 失礼ながら、多くの競馬ファンには、到底無理な勝負ではないか。
 もし仮に、払戻金が本当に2億円だった場合は、これでもまだまだ安い投資だと感じるかもしれないが、5レースともに人気馬が勝った場合は、払戻金が数千~数万円となってしまうこともあり、当たって損となる可能性も高くなってしまう。
 私の競馬歴も、はや20数年となり、本命ばかり買っていても、多頭数買いでも儲からないことが分かっている。ここ数年の私は、少点数で万馬券を狙って獲ることを念頭に、馬券に挑んでいる。「そんな無茶な」と思うことなかれ。もちろんすべてのレースで万馬券を獲ることは難しいが、データをきちんと分析していけば、自ずと見えるレースもある。だから万馬券を狙って獲ることも可能だし、WIN5だって狙えるレースや買い方が存在するはずなのだ。
 本書では、WIN5の概要を紹介しつつ、過去のレースデータから、その傾向と対策について徹底分析を試みた。その中から、多くの競馬ファンが楽しめるよう、少ない投資でも高い効果が期待できるWIN5の買い方をまとめている。
 約80万円支払って6頭ずつ購入するような大勝負は、とても毎週できるものではない。でも「毎週5000円で億万長者の夢が見られるのなら買ってみたい」という方は大勢いるであろう。そんな競馬ファンの期待に応えられるよう、第5章では、買い目の絞り方やレースの狙い所を紹介している。

 ※なお本書は、WIN5の基本から丁寧に解説するスタイルを取っている。しかし読者の中には、すぐにでも馬券勝負をしたい方もいるであろう。その場合は、Part4やより具体的なPart5から読まれることを勧めたい。また、本書では、2010年のレース結果を基に、独自の予想払戻金などを算出している。これは、JRAその他の団体から発表されたものや提供を受けたものではなく、過去のオッズからシミュレートしたものであることを付記しておく。