100万馬券を獲る。
それも、偶然引っかけるのではなく、真剣に予想して獲る。
競馬ファンなら、誰でも一度は夢見たことのあるシーンだろう。
しかし、実際に100万馬券を獲ったという人間は、意外なほど少ない。私の知人・友人に聞き込み調査を行った結果、当てた経験がある人間はひとりも見当たらなかった。WIN5で100万以上を獲ったヤツなら複数名いたというのに、である。おそらく、これをお読みである皆さんの周囲も、似たようなモノではないだろうか。 「なぜ、これほど100万馬券を獲った人間が少ないのだろう?」
その問いに対する答えを、私はふた通り持っている。
ひとつは、純粋に獲るのが至難だから。10万馬券でさえ獲るのが難しいのだから、100万馬券ゲットはもっと難しくて当然。カネさえ突っ込めば誰にでも簡単に獲れる〝帯封〟なんかとは、そもそも価値が違うのだ。だから、そう簡単に手が届くものでないよ……という、いわば常識的なものだ。
もうひとつの答えは「真剣に狙っている人が少ないから」というもの。私自身は、こちらの理由が圧倒的に大きいと考えている。そもそも、1万倍以上の配当を真面目に狙っている人というのは、案外少ないのではなかろうか。
人は難しい問題に直面すると、つい逃げたくなるもの。例えば子供に「赤ちゃんはどこから産まれてくるの?」と聞かれて、コウノトリが運んでくるなどと答えるのは、自分が楽をするための〝逃げ〟でしかない。子供と真剣に向き合っている親だったら、絶対にそんなことは言わないはずだ。
そしてこれは、100万馬券もまったく同じ。ほとんどのファンは、子供に難問を突きつけられて言葉を濁す親のように、真剣に向き合わず逃げてしまっている。一度楽なほうに逃げてしまうと、今度は逃げ癖がつく。だから、いつまでたっても獲れないのである。
つまり、真っ向勝負で真剣に向き合う人間は何度でも獲れるし、逃げ癖がついている人は永久に獲れない。そういう理由もあって、獲った経験のある人が少なく、そして増えないのだ。
では、逃げずに向き合えば、100万馬券が獲れるか?獲れる人間になるのか?
その問いに対する答えは、ひとつだけ。
真剣に向き合いさえすれば、100万馬券は間違いなく獲れる!
だから逃げずに、まずは向き合っていただきたい。100万馬券という〝難題〟に立ち向かう上で必要な知識や考え方は、私が皆さんに惜しみなくお伝えする所存である。
難題であっても真っ向から取り組もうとする意志と、本書がお伝えする知識やテクニック。その両者が揃えば、100万馬券的中は夢でも何でもない。ページをめくりつつ一歩ずつ前へと進んでいるうちに、自然と100万馬券が「獲れる側」の人間になっているはずだ。

 2012年1月吉日
 企鵝和成