なんとなくでいいのです。こんなふうに感じたことはありませんか?
「朝の内に出た枠連の数字とメインレース前後に出た枠連の数字が、かなり違うみたいなんだよなあ……」と。
 その感触はほぼ正しいのです。現実に「かなり違う」日のほうが多いのじゃないでしょうか
。  たとえば、2011年の1月15日1回中山5日目はこうなりました。1R・2R・3Rの枠連は④―⑧、④―⑧、⑥―⑦。そして、10R・11R・12Rの枠連は①―③、①―⑤、③―⑥。
辛うじて6枠だけが両方に顔を出してますが、「かなり」なんてもんじゃない「大幅に」違ってますね。
 1月9日の1回京都3日目。1R~3Rは⑦―⑧、⑦―⑧、⑥―⑦でした。そして、10R~12Rは⑤―⑥、①―④、②―②。これも「大幅に」違っています。
 本書で初めて公開されることになるユニークな馬券術は、その「かなり違うところ」「大幅に違うところ」に目をつけ、その現象をもっと深く、詳しく分析したうえで生み出されたものなのです。
 タイトルにある「出遅枠(でおくれわく)」の「枠」という言葉が気になる人もいると思います。「枠連なんて買わないよ」と……。
 本書の記述は基本的に「枠連」にこだわります。それは、あくまでも枠連数字の推移を「その日の競馬の流れ」の判断材料にすることが目的ですので、「馬券も枠連を買いなさい」と言っているわけではありません。
 どうか、そこのところを誤解しないでください。枠連の数字を判断材料にしたうえで、それぞれ自分の流儀に応じて、馬連・馬単・ワイド・3連複・3連単を好きなように買えばいいのです。
“8枠制”は、日本独自の誇るべき発明品だと思います。数字8個というのは、推移を把握するにも手ごろ。判断材料として申し分のない性質を備えているのです。
 馬番で「その日の流れ」を判断できるでしょうか? ちょっと難しいのでは? 数字が16も18もあるのですから、せいぜい「今日はやたら10番が強いなあ。よく出るね」といった感想が漏れるくらいでしょう。
 本書で公開する馬券戦術は、大多数の競馬ファンにとって、ズバリ「とっつきやすい」方法だと思います。
 なぜかというと、朝の内のレースは枠連数字の推移に注目するだけですから、馬券は休んでOK。手を出したとしても遊び程度でどうぞ。昼過ぎから競馬場やウインズに足を運ぶ人は、成績ボードなどで前半レースの流れを必ずチェックしてください。
 そして、勝負は後半。メインレースを含む後半何レースかが、この戦法の舞台になるからなのです。
「全部手を出す」「ほとんど参加する」という人ももちろんいますけれど、それよりも「メインレースしかやらない」「メインを含む3~4つのレースだけやる」というファンのほうが、はるかに多いはずです。
著者