競馬で勝つためにもっとも効率が良い方法は、儲かる予想を買い続けること。これができればトータル収支じゃまず負けないだろう。
「それができれば苦労しないよ!」
 そんな声が聞こえてきそうだが、そんな不可能にも思えることを、誰がやっても同じようにできるようにしたのが本書だ。この不可能を可能にすることができた理由は下記の通り。
 本書は無数にある競馬ファクターのなかから展開と枠順という2つの要素に着目している。何故この2つかというと、これら2つのファクターは競馬の結果に与える影響力が強く、しかもこれらはお互い密接に関わり合うからだ。
 例えば、
「スローペースで流れると、馬群が密集するため、外を通る馬の走行距離が長くなる=内の先行馬が有利になる」
 というケースが発生するし、このパターンで外の差し馬を買って泣いた経験は誰でも持っているのではないかと思う。
 これだけ結果に対して影響を与える展開と枠順というファクターだが、それを解析し、しかも誰でも使えるような形にするのはかなりの労力と分析技術を要する。
 血統や指数など、さまざまな要素が馬券術として作り上げられ、そしてそれが周知の事実としてオッズに吸収され、使い物にならなくなってくるというサイクルを辿るなか、本書のように複雑極まりないデータを簡略に落とし込んだ馬券術はなかなかその効力を落とすことはない。
 何故なら、分析が複雑で、しかもデータの判断基準が難しいため、市販のソフトなどで皆が解析できるようなものではないからだ。
 古澤秀和を中心としたDIデータ解析班は競馬攻略のための根本的なポリシーを持っている。それは、
「他人ができないからアドヴァンテージがある」
 というものだ。簡単に分析できること、すぐに思いつくような視点では競馬で勝っていくことはできない。誰もが盲点となっているような視点、労力的に難しいデータ収集、分析するのに高い技術と労力を要するデータ分析を行うからこそ、買っていくための馬券術を作り上げることができるのだ。
 しかし、この本を手に取っているあなたは楽だ。既にそれらの労力を掛けた完成品を手にしているのだから。
 あなたの仕事は本書の内容に沿って簡単に買い目を導き出し、マークシートを塗って投票。そして払戻機から集金するだけ。
 これを機に、券売機にお金を預け続けたあなたが、払戻機からお金を集金する「集金係」に変わることを心から望んでいる。

DIデータ解析班