『Golden Eye』というと、映画好きには5代目ジェームズ・ボンドであるピアース・ブロスナン初お披露目となった映画のタイトルを思い浮かべるのではないだろうか。『Golden Eye』とは、映画では旧ソ連の宇宙秘密兵器を指している。しかし、残念ながら(当然というべきか)、本書はそれと全く関係はない。
『Golden Eye』とは、〝値千金な目〟を出すためのものである。そう、つまり出目である。それも、枠連の出目を算出するための出目表である。
 本書にはGE1、GE2、GE3という3種類の出目表を掲載しているが、他の出目本と一線を画す最大の特徴は、これらの表に記された出目は「軸枠を決めるための」ものである、ということだ。

 何といっても、馬券購入で一番大事なのは、軸馬を決定することにある。それさえ決まればあとは簡単とはいわないが、グッとラクになることは確かだ。『Golden Eye』とは、配当を得るための〝確固たる目〟を導き出す馬券術なのである。
「軸が決まらなければボックスという手があるではないか」という方もおられよう。
 しかし、ボックスというのはあまりにも無駄の多い馬券である。同じ5頭をチョイスしても、流し馬券なら1頭を軸にして残りに流せば4点ですむのに対し、ボックスにすれば10点である。投資額の2倍を儲けようとすると20倍以上の馬券を当てなければならない。当ててもトリガミになってしまうことも多かろう。その点、流し馬券にすれば点数が絞れることによって、1点あたりの投資額を増やすこともできるし、外してもダメージが少ないという利点がある。
 
読者の中には「馬単も導入されようとするご時世になぜ枠連か」という、疑問を持たれる方もいよう。これは、まだ馬連しか発売されていない時代に筆者が考案したものだからである。手前味噌だが、仲間内に配ったところ、非常に好評を博し、その後着々と改良を続けて現在の形になっている。もう10年近く使い続けている人もいるところに、この出目の信頼度が現れているといえよう。
 枠連というと、妙味のない馬券のように思われる向きもあろうが、2002年の平均配当は2000円を超えている。しかも、本書では時として総流しを勧める場合もあるが、基本は4点以内としている。
 4点で20倍の馬券を獲る……理論的には5倍の単勝を獲るのと同じことだが、これがどれだけ投資効果の高い数字かは、競馬をある程度やる方ならばきっと分かっていただけると思う。
 確かに、本書で万馬券を獲るということは、ほぼありえない。そういった意味で、高配当でなければ意味がないと考える人には、不向きだろう。しかし、少ない資金で長く競馬を楽しみたい、という人にはぜひ試してもらいたい。
 本書には、それだけの価値があると自負している。